安い鈑金塗装を探すなら?費用を抑えるコツと業者選び

安い鈑金塗装を探すときに大切なのは、金額の低さだけで選ばず、「何にいくらかかっているのか」を説明してくれる工場を選ぶことです。

鈑金塗装は、同じ傷に見えても工場によって見積もりが大きく変わることがあります。その差は、作業の範囲や使う材料、色合わせの丁寧さなど、見えにくい部分から生まれます。ですから、安い見積もりを見つけたときほど、中身を確認しておきたいところです。

この記事では、鈑金塗装の費用を無理なく抑えたい方に向けて、費用が決まる仕組み、安く抑えるコツ、そして業者を選ぶときの確認ポイントを順にお話しします。初めて鈑金塗装を頼む方にも分かるように、専門用語は噛み砕いて説明していきます。

目次

鈑金塗装の費用はどうやって決まるのか

ガレージグレイスの工場内に入庫している車両

鈑金塗装の費用は、ざっくり言うと「傷やへこみの大きさ」「どのパーツか」「塗装の工程」の3つで決まります。まずはこの仕組みを知っておくと、見積もりを見たときに慌てずに済みます。

そもそも鈑金とは、へこんだ金属のパネルを叩いたり引き出したりして、元の形に近づける作業のことです。塗装は、その上に下地を整え、色を合わせて塗り、クリアで仕上げる作業を指します。つまり鈑金塗装は、形を直す作業と色を直す作業の組み合わせです。

へこみがなく、塗装だけを直せばよい擦り傷なら、鈑金の工程は要りません。そのぶん費用は抑えられます。逆に、へこみに加えて塗装の剥がれもある場合は、両方の作業が必要になり、金額も上がります。

また、同じ大きさの傷でも、バンパーのような樹脂パーツと、ドアのような鉄板のパーツでは、下地の作り方が違います。さらに、パールやメタリックといった塗装は、色合わせに手間がかかるため、単色よりも費用が上がりやすい傾向があります。見積もりの金額には、こうした事情が重なっているのです。

安い見積もりに潜む落とし穴

安い見積もりを見つけたとき、まず気をつけたいのが、「その金額に何が含まれているのか」です。同じ鈑金塗装でも、含まれる作業が違えば、仕上がりも耐久性も違ってきます。

たとえば、塗装の前に行う下地処理が簡略化されていると、数か月から数年のあいだに、塗装が浮いたり、ひび割れたりすることがあります。色合わせを省いて既製の色を使えば、直した部分だけ色が浮いて見えます。磨きや仕上げを省略すれば、艶が周りと揃わなくなります。

どれも、納車直後は目立たないことが多いので、安さに惹かれて頼んだあとで気づく失敗になりがちです。後から直し直しになると、結果として最初に払った金額以上の出費になることもあります。

私たちも、他で直したあとの色の違いや塗装の不具合についてご相談をいただくことがあります。そのたびに、最初の見積もりの段階で、作業内容をきちんと確認しておくことの大切さを感じます。安さそのものが悪いわけではなく、安さの理由が説明できるかどうかが分かれ目です。

費用を抑えるための5つのコツ

では、品質を落とさずに費用を抑えるには、どうすればよいのでしょうか。実際にご相談の多い場面をふまえて、5つのコツをお伝えします。

1つ目は、早めに相談することです。傷が小さいうちなら、補修の範囲も限られます。放っておくと、サビや塗装の浮きで範囲が広がり、費用が増える原因になります。

2つ目は、直す範囲を確認することです。パーツ全体を塗装するのか、一部を補修するのかで、金額は大きく変わります。傷の場所や大きさによっては、範囲を絞れる場合もあります。

3つ目は、写真で事前に相談することです。傷の状態が分かる写真があれば、おおよその目安を先にお伝えできます。何軒も回らずに済むので、時間の節約にもなります。

4つ目は、見積もりの内訳を聞くことです。作業ごとの金額が分かれば、削れる部分と削ってはいけない部分が見えてきます。

5つ目は、複数の傷をまとめて相談することです。同じパーツの近くに傷が複数あるなら、まとめて直したほうが効率的な場合もあります。

鈑金塗装で費用の目安を知っておこう

フェンダーまわりのへこみの例

当店の修理費用の目安をお伝えします。あくまで目安であり、実際の金額は車種や色、傷の場所、状態を見たうえでのお見積もりになります。

修理内容費用の目安主な内容
小さな傷の補修11,000円〜浅い擦り傷、ドアミラーやバンパー角の傷など
へこみの補修22,000円〜ドアやフェンダーの軽いへこみ、線状の傷など
鈑金・塗装修理33,000円〜広い範囲の傷、深い傷、へこみを伴う塗装の修理

「〜」とあるとおり、これらは最低ラインの目安です。傷が複数ある、深い、サビが出ている、といった場合は、その分の作業が加わります。まずは写真や実車で状態を確認し、必要な作業を整理してから金額をお出しします。

大切なのは、金額の高い安いよりも、「なぜこの金額になるのか」を納得できることです。説明を聞いて、自分でも判断できる状態になっておくと、後悔のない選択につながります。

良い鈑金塗装の工場を見分けるポイント

調色カメラで車体の色を確認する作業の様子

良い工場かどうかを見分けるには、次の点を確認してみてください。見積もりの内訳を、作業ごとに説明してくれるか。色合わせの方法(調色)について説明があるか。質問に対して、素人にも分かる言葉で答えてくれるか。修理後の保証や、仕上がりに不満があったときの対応を確認できるか。「今すぐ決めてください」と急かされないか。

上のポイントのうち、特に見てほしいのは、色合わせの説明です。色が合っているかどうかは、仕上がりの印象を最も左右します。調色(色を作る作業)をどのように行っているか、写真や実際の作業の様子を見せてもらえる工場は、安心して任せやすいと思います。

また、問い合わせたときの対応も参考になります。質問に丁寧に答えてくれるか、無理な勧誘がないか、といった点は、見積もりの数字以上に大切な判断材料です。

ちなみに、工場の設備や作業環境も、塗装の仕上がりに関わります。ホコリが入りにくい環境で塗装できるかどうかは、艶や肌の仕上がりに影響します。見学が可能かどうか、事前に聞いてみるのもよい方法です。

もう少し具体的にお話しすると、工場を比べるときは「同じ条件で見積もりを取る」ことがとても重要です。たとえば、片方には写真だけを送り、もう片方には実車を見せて見積もりをもらうと、前提が違うので金額を単純に比べられません。傷の場所、大きさ、直してほしい範囲を揃えて伝えたうえで、見積もりを受け取るようにしてください。

そのうえで、金額の差が出たら、その理由を聞いてみましょう。作業範囲が違うのか、塗装の工程が違うのか、部品を交換するのか補修で済ませるのか。理由が分かれば、どちらの見積もりが自分の希望に合っているのかを判断できます。理由をうまく説明できない見積もりは、少し注意が必要です。

見積もりを依頼するときの進め方

実際に見積もりを依頼するときは、次のような流れで進めると、スムーズに話が進みます。

まず、傷の写真を撮ります。全体が分かる写真と、傷に寄った写真の2枚を、昼間の明るい屋外で撮るのがおすすめです。次に、車種、年式、色の情報を用意します。車検証を見れば、車種と年式はすぐに分かります。

それから、写真と一緒に、傷の経緯を伝えます。いつ、どこで、どんな状況でついた傷なのかが分かると、原因の推測がしやすくなります。そのうえで、写真だけでおおよその目安を聞き、必要なら実車を見てもらって、正式な見積もりをもらいます。

見積もりをもらったら、すぐに返事をしなくても大丈夫です。内容を持ち帰って、納得してから決めてください。複数の工場で見積もりを取る場合は、金額だけでなく、作業内容の説明の分かりやすさも比べてみましょう。

保険を使うか自費で直すか迷ったとき

ボルボのフロント部分の損傷と修理後を比較した施工事例

事故や接触で傷がついた場合は、保険を使うかどうかで悩む方も多いです。結論から言うと、どちらが得かは、修理費用と保険の内容によって変わります。

保険を使うと、翌年以降の保険料が上がることがあります。修理費用がそれほど大きくない場合は、保険を使わずに自費で直したほうが、長い目で見ると負担が少なくなることもあります。逆に、修理費用が大きくなる場合は、保険を使うメリットが大きくなります。

どちらが適しているかは、加入している保険の契約内容や、事故の状況によって変わります。ご自身の保険会社に確認したうえで、修理の見積もりを比べて判断すると安心です。見積もりが必要な場合は、当店でもお出しできます。

塗装の仕上がりを左右する下地処理と色合わせ

鈑金塗装の仕上がりを大きく左右するのが、塗装の前に行う下地処理です。ここで手を抜くと、いくら上から丁寧に塗っても、時間が経つにつれて不具合が出てきます。たとえば、傷の周りの古い塗装を適切に削り、凹みをパテで均一に埋め、サフェーサーという下地材で表面を整える。こうした地道な工程が、塗装の密着や仕上がりの滑らかさを支えています。見た目には分からない部分ですが、数年後の状態に差が出る部分でもあります。

もう一つ、色合わせも大きなポイントです。同じ車種、同じ色名であっても、年数が経った車は日焼けや汚れの影響で、新車のときとは色味が少し変わっています。そのため、カラーナンバーどおりの塗料をそのまま塗るだけでは、直した部分だけが浮いて見えることがあります。実際の車体の色を見ながら、塗料の配合を微調整し、必要に応じて周辺にぼかすように塗り重ねていく。この作業ができるかどうかで、仕上がりの自然さが大きく変わります。

見積もりのときに、色合わせはどのように行っているのか、周りとのなじませ方はどうするのか、と質問してみてください。丁寧に説明してくれる工場であれば、仕上がりへのこだわりも期待しやすいと思います。逆に、この質問に曖昧な返事しかない場合は、少し慎重に考えたほうがよいかもしれません。

修理が終わったあとに気をつけたいこと

鈑金塗装が終わったあとも、少しだけ気をつけておきたいことがあります。塗装は、塗り終わってすぐに完全な硬さになるわけではありません。表面は乾いて見えても、塗膜の内部がしっかり安定するまでには、ある程度の時間がかかります。そのため、修理後しばらくは、強い洗車ブラシでのゴシゴシ洗いや、ワックスやコーティングの施工を控えるように案内する工場が多いです。具体的な期間は、使った塗料や工程によって異なりますので、引き渡しのときに確認しておくと安心です。

また、塗装面に鳥のフンや虫の死骸、樹液などが付いたときは、早めに水で流すことをおすすめします。長く放置すると、塗装にシミが残ることがあります。日常のちょっとした気づかいが、せっかく直した塗装を長持ちさせることにつながります。

万が一、引き渡し後に気になる点があれば、遠慮せずに伝えてください。光の当たり方によって見え方が変わることもありますし、時間が経ってから気づくこともあります。そうしたときに相談しやすい工場であることも、選ぶ際に大切にしたい点です。

こんな傷は早めの相談がおすすめです

すべての傷を今すぐ直さなくてはいけないわけではありません。ただ、次のような状態は、放置すると悪化しやすいので、早めに見てもらうと安心です。まず、塗装が剥がれて、下の金属や樹脂が見えている傷です。金属が露出していると、雨水や湿気でサビが進みやすくなります。次に、塗装にひびが入っていたり、浮いたようになっていたりする部分です。これは傷の周りに水分が入り込んでいるサインのことがあります。

それから、へこみと傷が重なっている場合も、早めの相談がおすすめです。へこみがあると、その部分の塗装に負荷がかかり、時間とともに割れや浮きが広がることがあります。軽いうちなら鈑金の範囲も抑えられますが、放置すると広がってしまい、費用が上がる原因になります。気になる傷は、写真を撮って一度ご相談ください。

相談から引き渡しまでの流れ

初めて工場に車を預ける方は、どんな流れで進むのか不安に思われることもあるかもしれません。大まかな流れをお伝えしておきます。まず、電話やLINEで、傷の写真や状況を送っていただきます。そこでおおよその目安をお伝えし、ご都合のよい日に車をお持ち込みいただきます。実車を確認したうえで、作業内容と金額をご説明し、ご納得いただけたら作業に入ります。

作業の途中で、想定以上に傷みが広がっていると分かった場合は、そのままお進めするのではなく、状況と追加の内容をご説明してからご相談します。作業が終わったら、仕上がりをご一緒に確認していただき、ご納得いただいてからお引き渡しとなります。気になる点があれば、その場でお伝えください。

営業時間は、月・火・木・金・土曜日が9:00〜19:00、日曜日が9:00〜18:00で、水曜日が定休日です。ご来店前にお電話をいただけると、スムーズにご案内できます。

よくある質問

鈑金塗装は、どれくらいの期間がかかりますか。

傷の大きさや範囲、塗装の工程によって変わります。軽い補修なら短く済む場合もありますが、広い範囲の塗装や、部品の取り寄せが必要な場合は日数がかかります。具体的な期間は、車を見たうえでご案内します。

小さな傷でも、見積もりは頼めますか。

もちろん可能です。小さな傷でも、放っておくと広がることがあります。まずは状態を見せていただければ、今すぐ直したほうがよいのか、様子を見ても大丈夫なのかをお伝えします。

写真だけで金額は分かりますか。

写真でおおよその目安はお伝えできますが、金額が確定するのは実車を確認してからです。へこみの裏側や塗装の状態は、見ないと分からない部分があるためです。

他の工場で断られた傷でも相談できますか。

ご相談ください。傷の状態によって対応できる範囲は変わりますので、まずは状態を確認させていただきます。実際の対応は車の状態によって異なるため、事前にお問い合わせいただくと安心です。

色が合わないのではと心配です。

色合わせは、実際の車体の色を見ながら調整して行います。年数が経った車は色味が変わっていることが多いため、周りとのなじませ方も大切になります。仕上がりの確認方法も含めて、事前にご相談ください。

修理後すぐに洗車やコーティングをしても大丈夫ですか。

塗装は、表面が乾いてからも内部が安定するまで時間がかかります。しばらくは強い洗車やワックス、コーティングを控えるのが一般的です。具体的な期間は、工程によって異なるため、引き渡しのときにご案内します。

相見積もりを取るときに伝えておきたいこと

複数の工場で見積もりを取るときは、条件をそろえて伝えるのが基本です。傷の写真、車種、年式、色、そして希望(費用を抑えたい、仕上がりを重視したい、いつまでに必要、など)を、同じ内容でお伝えください。条件が違うと、金額の差が、条件の違いから生まれてしまい、正しい比較ができなくなります。

また、見積もりのときに、他の工場の見積もりと比べている旨を伝えても問題ありません。誠実な工場であれば、作業内容の違いを丁寧に説明してくれるはずです。そのうえで、金額だけでなく、説明の分かりやすさ、対応の丁寧さ、質問への答え方などを総合して、納得できる依頼先を選んでください。

時間をかけて比べることは、決して無駄ではありません。大切な車を預けるのですから、納得してから決めることが、結果的に満足のいく修理につながります。

まとめ

安い鈑金塗装を探すときは、金額だけでなく、作業の範囲や色合わせ、仕上げの工程まで含めて比べることが大切です。納得できる説明が聞ける工場を選べば、結果的に満足のいく修理につながります。

ガレージグレイスでは、小さな擦り傷から鈑金・塗装まで、お車の状態に合わせた修理をご提案しています。見積もりの内訳もできるだけ分かりやすくご説明しますので、気になる傷があればお気軽にご相談ください。

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